COMPUTEX TAIPEI 2015 参加報告
6月にComputex Taipei2015(ICT産業の展示会)に参加させて頂きました。
今回はその報告を致します。
ComputexTaipeiは台湾の台北市で毎年行われています。
飛行機では東京から約3~4時間と近く、台北松山空港から会場まではMRT(地下鉄)で乗り換えなく行くことが出来、アクセスは最高でした。
(会場は2つの駅に別れており、もう1会場もMRTを1回乗り換えれば行けます)
以下、展示会へ参加した感想をいくつかピックアップして記載いたします。
[ウェアラブル端末]
ウェアラブル端末は日本と同じような傾向があると思いました。
何故かというと、腕時計のような形や、服、メガネなどが多かった事からです。
また、用途としてはスポーツ(ランニング)や健康志向(脈拍とか測るやつ)を目的とした端末が多かったです。
AndroidWareも展示してありました。
各社モックの展示が多く、これから本格的に登場してくるのかと思いました。
指輪型の端末も多かったです。
家の鍵として使用出来るそうです。
他にもNFC、Bluetooth、脈拍、携帯(NFC)+アプリ+ワンタイムパスワード等、様々な組み合わせを利用した鍵の展示がありました。
これを使えば恋人同志だけがお互いに繋がっていると思える指輪です。
このように、なかなか発想が面白いものが幾つもありました。
それぞれのウェアラブル端末にはNFC、GPS、Bluetoothを搭載しており、スマホ等を経由して使用されることが多く、この点も日本と同じ傾向だと思いました。
展示会場の中でもスマートハウスのブースの規模が大きかったです。
スマートハウスの中でも各種操作はタッチパネルのデバイスが主流のようでした。
インターホン、カメラ、その他いろいろなセンサーが繋がっていて、一つのタッチデバイスで管理出来ます。
さらに同じデバイスでエアコン、テレビ、ライト、カーテン等複数の操作が出来ます。
これで家から複数のリモコンがなくなります。
部屋の空気を監視するものもありました。
PM2.5、二酸化炭素、温度、湿度その他・・・
空気清浄機ではなく、空気を監視して空気清浄機等に指令を出すというものもありました。
また、外出中でも様々なカメラやセンサーで家の中を監視することが出来ます。
猫を見守ることも出来ますし、自動・手動で外出先から餌をあげる事も可能になりました。
[タッチ・UI・デジタルサイネージ]
タッチUIや新しいUIについても、いくつか展示してありました。
物理的な物がなく、机に赤外線で描かれた絵を触って操作するマウスとキーボード。
プロジェクターで投影している物を触って操作するというものもありました。
タッチデバイスではパネル自体を展示している企業が多く、日本で発売されているタッチデバイス(スマホ等)も台湾のパネルを使っている物が多いそうです。
透明なガラスにデジタルサイネージを映している物もありました。
デジタルサイネージの奥に、ペットボトルや桜の木の枝が置いてあったり、デジタルサイネージをタッチして別の広告に切り替えることも可能でした。
[その他]
POSは大きく変わる市場だと注目されているそうです。
現在はWindowsのPOSが主流ですが、この先数年でAndroid搭載のPOSシステムへ変わっていくと予想されているらしいです。
台湾の車載カメラは進んでいました。相当の数の展示が有りました。
(展示会で見たものが、最近日本でも発売されるとニュースになっており、驚きました)
パソコンのケースや冷却装置など、パソコン関連のパーツもかなり展示されていました。
ゲーム用に特化したパソコンの展示も盛況でした。
スマホ関連の周辺機器もワイヤレス充電やBluetooth接続のスピーカー等、多くの物が展示してありました。
≪余談≫
[光華商場 忠孝新生駅]
台湾の秋葉原と言われている場所です。
台湾のトレンドや最新の家電が集まっているということで、見学してきました。
元は雑居ビル群だったのを再開発により一つのビルにまとまったそうです。
ビルの中には多くの店舗が集まっていました。
各店舗はそれぞれ小さいのですが、各々特化した製品を扱ってました。
また、建物の中は中野ブロードウェイに近い雰囲気があり、秋葉原と中野ブロードウェイを同時に体感しているようでした。
そのビルの隣にもう一つ建物がありました。
各メーカーごとのブースに分かれ、最新の家電のプレゼンしており、それを実際に体験出来ました。
特に某台湾メーカーのブースでは、スマートハウスの素晴らしい展示があり、近未来の家を感じました。
この建物の中では常に展示会が開催されているのかのようで、日本にはない情報発信の方法だと思いました。
(日本でも存在していたらすみません。)
[最後に]
今回、展示会に参加し、特に感心したことを記載させて頂きます。
1.スマートハウス
家の管理(家電や電気等)や健康管理(ウェアラブル等)をクラウドで行うサービスが注目されています。
IoTで車も家も、そしてウェアラブル端末によって人もつながるようになっていきます。
某メーカーは端末で稼ぐのではなく、スマートハウスのハブ(クラウドサービス)を提供し、サービスで稼ぐという発表をしており印象的でした。
最近では趣味(写真や音楽等)で、個人のクラウドが少しずつ利用されています。
これからはウェアラブルとスマートハウスにより、日常生活や医療が繋がり自分専用のヘルスクラウドが出来ると思いました。
2.台湾について
部品(コネクタ、パネル、その他周辺機器)の展示が多く、この分野のメーカーが強いという印象を受けました。
通信環境、デジタルサイネージ、交通については日本とあまり変わらなかったです。
ICT関連の規制が日本より緩和されているのか、最新ICTへの挑戦スピードが日本より早そうでした。
最後に、台湾の方は皆さん親切な方が多く、今度は個人的に行ってみたいと思います。
以上 ありがとうございました。