登山研修(2)-当日

登山研修ブログ担当の松田です。新人研修の一環として行われた登山研修の様子を報告します。
今回の内容は以下のようになります。

・当日の様子
・いざ出発!
・登山組
・脱落組のその後

■当日の様子 
さて、当日5月21日の朝8時20分、予定通り全員JR高尾駅北口に集合しました。
この日は、私たち以外に計画の段階から協力して下さった濱田先輩を始め4人の先輩方がサポートとして参加して下さいました。

8時34分、JR高尾駅北口から陣馬高原下行のバスに乗ること数十分、陣馬高原下に到着。
集合写真

登山前の元気な集合写真を撮りつつ、同期から意気込みを聞きました。
秋山:「頑張りましょう」
木村:「バテます」と自身の体力に不安な様子
山本:「頑張っちゃうぞ」
泊:「時は来た、それだけだ」と某プロレスラーの名言から一言
水戸:「体力無いので不安です」

頑張ろうと前向きな人、登る前から不安を感じている人と半々でした。
ちなみに、私も慣れない山登りに不安を感じていた一人です。

■いざ出発! 
写真撮影後、いよいよ登山開始です。
まずはコンクリートで舗装された道を進んで行きます。この辺はまだまた皆さん余裕があります。

しばらく歩くと登山道が見えてきました。
ここからの道は舗装されておらず、土がむき出しで、踏み固められただけのような山道が始まります。
中には『これは道なのか!?』と目を疑うようなものもありました。
坂

登山道を進むにつれて、山道特有の大小の段差、急な斜面、前日の天候によるぬかるみなど
どんどん道が険しくなり、否応なしに体力が奪われていきます。
しばらくすると最初にして最後の脱落者がでました。
それが私、松田です。

気分が悪くなっていたところを先輩に声をかけられました。
今後の道のりはさらに険しくなること、進めば進むほど下山が辛くなることなどから、
先輩方とも相談をして早々に下山をすることになりました。

私は別行動をしていたため、登山組の一日は山本さんがレポートします。

■登山組 

ということで、ここからは山本が紹介させていただきます。

松田さんを見送った後、脱落者を出してしまったことを反省しながら、次の目的地陣場山の頂上を目指す登山組。
高低差の激しい山道を何とか乗り越え陣馬山山頂に到着いたしました。
『陣馬山山頂には茶屋があるらしい』という前情報に期待をしていた我々でしたが、
残念ながら茶屋はお休みでした・・・
茶屋は次の目的地景信山の茶屋までお預けです。

まずは、陣馬山登頂記念の写真を取りました。
影信山山頂陣馬山山頂

軽く休憩をした後、気を取り直して次の目的地『景信山山頂』に向けて、
なだらかな道を順調に進んで行きました。

しかし、しばらくすると再びアップダウンの山道が私たちの行く手を阻みます。
日頃から運動不足気味と言っていた秋山さんと水戸さんが徐々にペースが落ちてきました。
道案内の私と木村さんとの間に距離がでてきてしまったため、道案内係はペースを落として、
後方との距離が開かないように気をつけながら歩を進めます。

息も切れ切れ、体力も限界になりながら、やっと景信山山頂へ到着しました。
山頂に吹く風が涼しく、ここまで頑張ってきた体を癒やしてくれるようで、とても気持ちよかったです。

景信山山頂で待ちに待った昼食の予定だったのですが、
山頂の茶屋に期待をしていた水戸さんがなんとお弁当を持ってきていませんでした。
しかし、ここでも茶屋は営業しておらず、先輩や同期からあんぱんやまんじゅうを
分けて貰って、その場は何とか凌ぎました。

30分ほどの昼食&休憩タイムの間に、下山した松田さんにメールを送ろうとしたのですが圏外でした。
松田さんへの連絡はもう少し先ですることにして、次の目的地『城山山頂』に向けて出発をしました。

城山山頂までは相変わらずのアップダウンの続く道で、もうこの頃には、同期ほぼ全員が
ヘロヘロ状態になっており、軽口を叩く余裕もなく黙々と歩くのみでした。

さて、その甲斐あってか当初の予定よりも速いペースで城山山頂に到着。
ここでやっと営業している茶屋を目にしたときは、嬉しいようなホッとしたような
何とも言えない感情がこみ上げてたのを覚えています。

ここでは全員が飲み物を購入して一休みしました。
先ほどメールが送れなかった松田さんと連絡を取り、なんとか無事下山したことを確認し
胸をなで下ろしたそんな時・・・

天狗を発見です!!

山頂にデーンと鎮座する天狗は圧巻でした。

高尾山山頂を残すのみということもあり、若干メンバー全員の気力が回復。
我々は最後の行程へ挑むのでした。

黙々と歩き、いよいよ高尾山山頂!というところで最後の難関が出現です!
『長い上り階段』
この強敵を前に、我々の心は折れかけた・・・と、ここで!!
今までずっと我々の後ろを歩いてきて下さった、濱田先輩が猛ダッシュで階段を駆け上がるという暴挙に!!
先輩がダッシュしているのに我々がノンビリ歩けるハズもなく駆け上がるハメに・・・
しかし、先輩の無言の叱咤激励のおかげで無事に高尾山山頂にたどり着くことができました。

高尾山山頂からの下山途中に薬王院に立ち寄り、無事に登山研修を終えることが
できたことを報告し、ケーブルカーで下山となりました。
登山研修をやり遂げた達成感からかケーブルカーの車窓から見える景色が綺麗でした。
秋になると紅葉で更に綺麗になるというので、季節を変えてまた訪れてみたくなりました。

■脱落組のその後 
さて、序盤で脱落した私が登山組と合流するまで何をしていたか気になりますよね?
それでは、脱落者のその後についてお話ししましょう。

早々に下山をすることになった私は、関根先輩とともに今まで登ってきた山道をゆっくりと戻りました。
具合が悪くフラフラの状態での下山はなかなか辛く、少しでも高い段差を下りる時は
ぬかるみに足を取られて滑り落ちないよう段差に手を残し慎重に足を地面に下ろすようにしながら、
登った時間の倍以上の時間をかけて陣馬高原下のバス停まで下りてきました。

陣馬高原下のバス停ではバスが来ているはずもなく、30分ほど待つことになりました。
バスを待っている間は、関根先輩から周囲に助けを求めるタイミング(アラートの早さ)や
先輩が携わっている現場の話など、ためになる話を聞いたり、
食べ損ねたおにぎりを食べたりしてました。

そして、やって来たバスに乗り込み、眠っているうちにJR高尾駅北口に着きました。
バスの待ち時間や車中での睡眠、文明社会に戻ってこれた安心感から、この頃には私の体調も
若干のふらつき感は残しつつもある程度回復してきました。

ここで登山組に連絡をしてみると、当初の予定より早く行程が進んでいるようで、
15:30 頃にケーブルカー前で合流するようになりそうだとのことで、
それまで八王子温泉『ふろっぴぃ』で時間をつぶすことにしました。

JR高尾駅北口から歩くこと18分ほどで『ふろっぴぃ』に到着し、受付を済まし、いざ浴場へ。
勢いよく水流のでるジェットバスや、檜湯、薬効のあるらしい薬湯、ミストバスなどなど様々な風呂で
疲れた体を癒やしながら、まるで休日のような時間を過ごしておりました。

風呂から上がって携帯を見ると登山組の山本さんから体調を訪ねるメールが届いておりました。
合流時間が近づいてきたため14:30 頃、『ふろっぴぃ』の送迎バスに乗り高尾駅南口へ、
そこから京王線に乗り高尾山口へと移動しました。
高尾山口からケーブルカーの清滝駅まで歩き、 近くのベンチでみんなとの合流の時間まで待機するのでした。

■合流 
ケーブルカー乗り場の前で待つこと約20分、予定より30分遅れで無事に登山組と合流しました。

合流後、近くの有名な蕎麦屋に立ち寄り蕎麦を食べる私たち。
そば
腹が満たされたところで「家に帰るまでが登山研修」という定番の言葉と共に解散となりました。

以上が登山当日の様子です。
次回は登山後の反省会の様子をお伝えします。