2018年度インターンシップ

お久しぶりです。
ネクサート株式会社 関根です。

今回は8月から9月にかけて実施された、弊社の夏季インターンシップの内容についてご紹介したいと思います。

■AIを知るインターンシップ
AIのビッグウェーブが世界を席捲して久しく、その技術は今も日進月歩で進んでいます。毎月のように新しい何かが産まれ、今までできなかった事がどんどんできるようになっていく。面白い時代になってきましたね。

世の中が便利になる反面、「機械が人間の雇用を奪う」という問題も着実に進行しつつあります。それはまさに光と影のような関係で、何かを自動化するという事は、それを行っていた人間の意思を奪う事と同義であり、なるべく苦労したくない・楽に生活したいという人々の願望を叶えてきた歴史の背景には、必ずどこかに割を食ってきた人々がいたのでしょう。

オックスフォード大学のマイケル・オズボーン准教授によると、今後10~20年で約47%の仕事が機械に取って代わられるそうです。(その仕事における人間の作業者が完全にいなくなるという意味ではないそうですが)

その黒幕は間違いなくAIで、そんな波乱の時代を生き残るために、もっとヤツらの事を深く知り、一体何ができて何ができないのかを把握して、新世代の社会人としての武器を身に着けようじゃないか!というコンセプトで本インターンシップを開催いたしました。

インターンシップ カリキュラム

■社内研修を体験
全体のカリキュラムのうち、初めの二日間は研修という形でAIの作り方を勉強します。内容は過去に弊社で行った社内研修をベースにしており、さらにプログラミング未経験の学生にも理解してもらえるよう、”変数とは”といった最も基礎的な所からスタートするようにブラッシュアップ致しました。

1日目にPythonの基礎、2日目にニューラルネットワークの仕組みや、Kerasを使用した実際のモデルの構築方法などを学び、最終的にはどの参加者にも、自分自身でAIを作るというセンセーショナルな体験を堪能して頂くことができました。

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■AIハッカソン
プログラミング経験者向けのカリキュラムでは、実際にAIを使用したシステムを開発するハッカソンを実施しました。それぞれ自分の好きなテーマを考えて、実際にWeb上で動くシステムを構築するという非常に本格的な内容のインターンシップになったと思います。

また、システム開発だけでなく、学習データを収集する過程も体験できるよう、インターンシップ終了後も各自のスマホ等から自由にアクセスしてデータのアップロードを行えるようにしてあります。学習モデルは週一回のペースで自動的に学習・更新されるので、参加者は自分たちで考えたAIを自分たちの手で育てていく感動を味わえます。

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▲学生が構築した画像分類システム

■AIアイデアソン
プログラミング未経験者を含めた文理不問カリキュラムでは、チームに分かれてAIを使ったサービスを考えるアイデアソンを実施しました。

「QOLの向上」をテーマに、睡眠改善や、混雑予測、人間関係の円滑化など、様々な内容のサービスが産み出され、実施するたび毎回私たちの方が楽しませて頂いています。昨今、AI活用サービスは次第にアイデア勝負の側面を帯び始めており、こうした議論の場から新しい何かが産まれる可能性は充分にあると思います。例えアイデアだけでも、まだ世の中にないものを形にしていく力は、まさしくこれからのAI時代に必要なものなのかもしれません。

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■とにかく何をやっても面白い今この時代
いま世間でAIが持て囃されている理由の一つに、専門家でない人にとってAIは「とにかく何をやらせても驚きがある」という点があると思います。機械にはこれくらいの事ならできる、という感覚を私たちはこれまでの経験から持っていますが、AIで実現可能な事柄はそういった既存の感覚を今はまだ多少なりとも上回っているように思えます。

例えばこれがサーバーのミドルウェアとかなら、クライアントから叩いて何か応答が返ってきたところで、「スゲェ!!応答が返ってきた!!」とは誰もならないわけですが(余程性能が良かったりすれば話は別ですけど)、現在のところAIは学習済みのモデルに画像を分類させただけで「スゲェ!!ちゃんと分類できた!!」という反応が返ってくるし、私自身、自分で作っていても未だに時々そう思ってしまいます。

まさに新しい時代の幕開けと言っていいこの時期に、学生の自由な発想で、自分の力で作って、確かめて、遊んでみることで、AIの面白さをもっと知って欲しい。そしてゆくゆくはもっと面白い何かを自分たちで産み出して、私たちを楽しませてくれたらと願っています。

ご興味のある学生の方は、またの機会にぜひ参加してみて下さい。